ISBN:4062638878 文庫 京極 夏彦 講談社 1998/09 ¥840映画が公開になりました。非常に好きな小説でしたので、どんな風に映画化されたのかが楽しみで、公開日のレイトショーで見て来ました。割りと客の入りはまずまずでした。公開日ですので、この客は原作とキャスティングの魅力で集まったものと思われ、そういう意味では私も全く同様でした。
最初に言っておきましょう。一般受けする作品にはなってませんでした。良くも悪くも、ジッショウジ作品。実験的な風を装って、実は旧来の手法で作られているため、全体的に古色蒼然としています。前半部の掴みでは魚眼、広角、斜めの画角の多様や、演劇風のライティングなど、まるでショートフィルムを見るかのような、作りで個人的には嫌いでは無いのですが、ここまでキャッチーなキャスティングをしてしまうと、この作りでは抵抗ある人多いのでは無いかな? また、模型とオプチカルを中心とした特殊効果も、帝都物語あたりから変わって無いなぁ。
ビデオで見ていれば、結構楽しめたかも。劇場だと人に薦めるのは躊躇するといったところでしょうか。
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