ISBN:4150307954 文庫 栗本 薫 早川書房 2005/05/10 ¥567
今回は、福岡−東京往復の機中で、丁度読み終えました。
割と見せ場の多い刊でした。一区切りついてある意味で、第二部的な展開を見せているのですが、その第二部に入ってからでは一番面白かったかな。病的なイシュトバーンというのは、読んでいてもあまり愉しくないため、100巻目はそういう意味では、さっさとストーリーを追っただけの読み方をした部分があったのですが、101巻では、病気を抱えてある意味では凄惨な生き様を見せているスカールと記憶を失っているグインで場面が進んでいくのですが、この二人の組み合わせの方が数段読んでいて気持ちが良かった。
しかし、数巻後もしくは時間的に数巻後あたりを舞台にした外伝で、ヴァレリウスとマリウスのノスフェラスへの珍道中というのが実現するのだろうか... そういうのも良いかと思う。少なくとも、ヴァレリウスとスカールで珍道中やるよりは、少しは愉しげだ。
兎にも角にも、第二部的な展開が始まってしまった以上、栗本薫さんには、是非、健康に留意されて出来れば「豹頭王の花嫁」まで、少なくとも区切りのいいところまでは、このまま突っ走って頂きたいモノだと、しみじみ思いました。
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